ラボーテのあるすぎもとビルの脇の小さな隙間に植え込んだツルバラが、とても元気に伸びてきたので、オーナーの希望でアーチ状に仕立てる試みを、5月下旬から取り掛かっていました。今年も沢山の蕾を付け、開花前はアブラムシが付いていたので、早めに取ってあげなくては可愛そうな状態でした。数年前にオーナー宅で咲いた時、サロンで生けてその後ビルの脇に差し込んでおいたところ、しっかりと根が張って、今では二mを勇に超える状態になったのです。まさにど根性ローズとでも言いましょうか。ラボーテにいらした際にはぜひご覧ください。アーチ状にするためには、まずは形を整えて固定してから、安定しない枝を選定し、アブラムシの駆除を行いました。それがバラでなければ大変な作業ではなかったかもしれませんが、細かい棘が纏わり付いて、動きにくいこと、痛いこと。美容院のスタッフ佐藤さんと二人でバラと格闘した午後を思い出します。
でも開花したこの美しさ!そこに咲いているだけなのに、こんなに魅力的なのはなぜなんでしょう。じっとバラを見つめていると魔法にかけられたような不思議な気持ちになります。この季節はバラに恋をしてしまうのかも知れません。
今月のアロマサークルでは「ローズマリーカンファー」をメインテーマに手作りを楽しんでいただいています。今回はルームフレグランスを作りました。 使用した精油はローズマリーカンファー・パイン・シダー・レモン・ゼラニウムエジプトの五種類。海岸に吹き抜けるさわやかな風をイメージしたブレンドを作りました。
参加者の皆さんにはあらかじめブレンドした香りをテイスティングしていただいた後に、その香りを構成している精油一つ一つを鑑賞して頂き、香りの持つ働きについてお話しし、それぞれ自分の気に入ったブレンド比率を決めていきます。ローズマリーにはカンファー・シネオール・べルベノンと三種類のケモタイプがあります。ケモタイプとは含有成分の比率で分類するもので、同じローズマリーでもそれぞれ香りと働きが異なっています。使用する際は気に入った香りを選ぶのがとても大切ですが、その働きについても知った上で、目的に合わせて選ぶことが必要です。ローズマリーは様々な働きでアロマテラピーだけでなくさまざまな場面で登場するハーブです。上手に活用したいですね。カンファーはケトン類なので、脂肪溶解作用がありますが、それと同時に神経毒性に注意が必要です。乳幼児・妊産婦・高齢者のトリートメントには向きません。今回作ったルームフレグランスは空間を香らせて楽しむ、芳香浴用のブレンドなので、香り立ちを考えエタノールで希釈しました。
お茶の時間には参加者のkumikoさんからの差し入れ手作りシナモンロールをいただきました。素人とは思えない腕前なので、詳しく伺ったところ、パンの教室に長年通っていらして、講師資格もお持ちなのだとか。お仕事・子育て・家事・そして趣味を極める、多くの顔を持ちながら生き生きと微笑んでいらっしゃるkumikoさん。いつもありがとうございます。今回お申し込み頂いて、都合によりご参加いただけなかった方もおられましたが、サークルにはそんな多才な方たちに沢山ご参加いただいております。アロマ情報だけでなく、暮らしに役立つ情報満載で、今後も活動していきますのでよろしくお願いいたします。開催予定日に都合が合わない方でも、3~6名のグループで日程調整をいたしますので、ご連絡ください。お待ちしております。
ウエルカムフラワーを葉蘭にしました。下の写真は自宅で群生しているところを撮影しました。お弁当を買うと必ずと言っていいほどプラスチックの緑の仕切り用シートが付いています。「バラン」と呼ばれますが、グリーンを加えることで見た目も良くなりますから、栄養が偏りがちなお弁当には欠かせないものなのでしょう。
元々は植物の葉蘭が使用されていたことは容易に想像できますが、食が商業的になった今ではこの植物を見て、お弁当の仕切りを連想するのは難しいかもしれません。お弁当を作る機会が最近多くなったので、実際に使ってみました。におい写りもなく、変色もなかったので、今までラップやアルミカップを使っていたところを、天然葉蘭に変えて行こうと思います。自然のものは自然に帰りますからまさにECOですよね。庭での発見はECOに繋がるものがまだまだありそうで、わくわくします。
6・4のさきがけ朝刊にアロマサークルの開催を掲載して頂きました。とても反響があり、多くの方に知っていただく機会になったかと思います。
薔薇の季節が到来しました。我が家の庭でも少しずつ開花してきましたので、ラボーテのエステルーム入口に飾ることにしました。最初に開花したのは黄色、そして二番目が白の大輪。両方つるバラです。
ローズは肌の老化予防に有効なので、素晴らしい香りで愛されているだけではなく、美容作用でも多く使われている植物です。バラの精油は非常に稀少なので高価ではありますが、バラの香りに包まれるその至福には代えがたいものがあります。バラの香りはあらゆる場面で遭遇しますが、そのほとんどがイメージで人工的に作られている香りなので、本当の精油香りの素朴さに一瞬がっかりされる方もおられます。それだけ製品としてデコレーション化されている香りに私たちは慣れているのかもしれません。アロマテラピーでは人工香料は使用しないので、植物そのもののパワーを分けてもらうことが非常に心地よく、自然の偉大さを体感できます。ぜひラボーテのローズトリートメントを体験してみてください。
ラボーテガーデンに新しい仲間が増えました。数日前にレモンティーツリーの苗を購入したので、植え替えてベランダに出しました。フトモモ科の植物なのでユーカリのように大きく育ってくれる事を願って、少し大きめのしっかりした鉢に植え込みました。長細い葉はレモンのようなさわやかで酸味のある香りと、バジルのようなどっしりとしたハーバルな香りがします。ラボーテではプラナロム社の精油のみを取り扱っているので、プラナロム社で取り扱っていない精油はなかなかなじみがありません。残念ながらレモンティーツリーはプラナロムにないのです。しかし、東京出張に行ったスタッフがお土産に生活の木のレモンティーツリーの精油を購入してきてくれました。彼女も新顔の香りが気になっていたのでしょう。とてもうれしいお土産でした。
精油に添付されている成分分析を見たところ、テルペン系アルデヒド類のゲラニアール・シトロネラール・ネラールがそれぞれ26%以上含まれていて、抗炎症作用・鎮痛作用を期待したブレンドに活躍しそうです。ラボーテガーデンのハーブたちで精油を生産するのは難しいので、育っていくのを愛でるレベルですが、小さな植物に大きな刺激を受けているのを感じるこの頃です。
今日のアロマサークルではシアバターを使ったリップを作りました。
シアバターはアフリカ原産のシアの実から取れる油脂です。現地の女性や子供たちが強い日差しから皮膚を守るために使用している事で注目され、最近ではさまざまな化粧品に配合されています。常温では固形ですが、体温と同じ位の温度で液体になり、しっとりと肌にとろけるようになじみます。その香りはココナツの様でもあり、やさしい甘さがあり、そのままでもほっとする心地いいお気に入りの素材です。リップクリームを作るのは初めてではないのですが、手間取ってしまい少し時間がかかってしまいました。おしゃべりにも花が咲き、終了時間すっかりオーバーしてしまいましたが、とても楽しかったです。
今日の参加者の皆さんにアロマクラブメンバーのacoさんに作っていただいたアロマペンダントを、ご紹介しました。ペンダントトップがガラスボトルになっていて、そこに精油を入れて楽しみます。オーダーで作っていただくので、世界に一つだけのアクセサリーです。皆さん気に入ったパーツを組み合わせてオリジナルのジュエリーをご注文くださいました。出来上がりを拝見するのがとても楽しみです。
今日のアロマサークルはプロバンスに思いをはせて、ラベンダーのルームコロン作りをしました。フランス南プロバンス地方は香料原料の栽培が昔から大変盛んな地域で、今なお多くの良質のハーブが生産され、美しい景観と穏やかな気候で、人々を魅了続けている事で知られています。いつか行ってみたいところです。
今回のルームコロンはアロマポットなどを使って、香りを拡散させる芳香浴に使いますので、小さなボトルで高濃度のブレンドをしました。テーマのラベンダーをメインに、数種類香りをムエットで確かめた後好きな香りを選んで分量を決めて実際に作っていきます。ラベンダーの精油はアングスティフォリアとスーパーの二種類を紹介しました。アングスティフォリアは親しみやすい柔らかな香りですが、スーパーは少し鋭く硬い印象の香りです。その印象を活かして、暖かなイメージのブレンドにはアングスティフォリアを、涼しげなイメージのブレンドにはスーパーが向いている気がしました。普段はあまり登場しないトゥルーバルサムやシナモンカッシアといった強烈な個性を持った精油も紹介したところ、その個性を上手に引き出したブレンドを製作されていたので、出来上がりはとても感動的でした。
先日ラボーテにお目見えしたラベンダーが香りを放ってきたので、昨年収穫してドライ保存していたラベンダーを参加者の皆さんにお持ち帰りいただきました。昨年のものとはいえ、素晴らしい香りは残っているので、そのままポプリで楽しまれてもいいですし、楽しみを広げていただけるとうれしいです。素材を活かして心身に栄養を与えてくれるのですから、香りを楽しむことはお料理にも少し似ている気がします。参加者の方からいただいた手作りマフィンはとても本格的でおいしかったです。ごちそうさまでした。
そして先日ご紹介したベランダハーブたちも、それを感じているでしょうか。すくすく育っています。さっそく間引きした葉を使ってフレッシュハーブティーを楽しみました。
使ったハーブは三種類。レモンバームとアップルミント、ローズマリーです。摘み立ての香りは格別です。特にレモンバームの香りには驚きました。シソ科特有のつんとした感じよりも、レモンユーカリのような優しい酸味のある香りがしました。精油辞典で調べてみたところレモンバームの精油成分はテルペン系アルデヒド類のゲラニアールとネラール、セスキテルペン炭化水素類のβーカリオフィレンでほとんどが構成されていました。ユーカリレモンはテルペンアルデヒド類でもシトロネラールがほとんどの成分でした。同じ芳香成分類に属していると似た香りがするのですね。ちなみにレモンバーム精油は高価なので入手が難しいのですが、ハーブティーではよく使われます。記憶力を高め、リラックスさせてくれます。
そのほかアップルミントとローズマリーのさわやかさが加わって、素晴らしい香りのお茶になりました。飲み口は爽やかで、すっとしましたが、しばらく体がポカポカしていました。ほんの少しのハーブなのにすごいパワーですね。今度はどんなブレンドをしょうかとわくわくします。明日は会員の皆さんにOrange tree Vol3をお届けする予定です。
先日ラボーテのベランダに小さなハーブガーデンを作りました。6種類の観賞用ハーブをプランタで育てています。
その中の一つレモンタイムに可愛い花が咲きました。タイムは多種のケモタイプ精油がありますが、全般的に抗菌作用に優れていて、免疫刺激、免疫調整作用などもあります。その中でももっともポピュラーなケモタイプはCT4ツヤノールですが、肝臓強壮作用・肝細胞再生作用などの固有作用があるので、お酒の好きな方や、感染症が流行るシーズンには活用したい精油です。
ラボーテガーデンのタイムはまだまだ目で楽しみたいと思っていますが、いつか収穫してやくりさようも活用したいと考えています。どうやって使おうか考えるのも楽しみの一つです。隣にはアップルミントを植えました。こちらもふわっとボリュームのある葉がどんな香りを放つのかとても楽しみです。