オリンピックと<サイプレス>

バンクーバーオリンピックが開幕目前ということで、TVでは現地の様子が伝えられる映像が放送されています。モーグル競技が行われるのはサイプレスという都市で、バンクーバーから30分程で行くことの出来るところだそうです。サイプレスと聞いて即座に思い浮かぶのは、精油の香りです。オリンピックの開催がなかったらサイプレスという地名が有ることは知らずにいたことでしょう。映像にはサイプレスの森がゲレンデの横に広がっているところがあって、日本では糸杉と呼ばれるサイプレスがそこには沢山生育していることが見て取れました。ラ・ボーテで使っているプラナロム精油は、もしやカナダの原料が使用されているのでは?と思いわくわくしながら調べてみたところ、こちらはフランス産でした。

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サイプレス精油はリンパや静脈の流れをスムーズにしてくれる、モノテルペン炭化水素類が主な成分なので、リンパドレナージュを行う際によく登場します。特に脚のむくみ、冷えなどの緩和に適しています。深い森の中に入り込んだような、清々しいすっきりとした香りがします。自律神経調整作用やエストロゲン様作用もあり、女性のホルモンバランスによる不調にも、心のリフレッシュにも活躍します。植物が芳香成分を最も発散させる、つまり最も匂いを放つ時間帯は夜明けから一時間くらいの間なのだそうです。その時間帯が最も気温差が激しく、水蒸気と共に芳香成分が空気中に発散されるのです。森林浴には効果的な時間と考えられます。気温が低いと早朝の森林浴なんて気分にはなれませんが、近くの公園や、庭の植物たちも同じ営みを行っているわけで、大気中に芳香成分を発散させているので、朝の空気は清々しくすっきりと目覚めさせてくれます。朝の空気は天然のアロマテラピーのようです。窓を開けて換気を行う習慣のない方は、ぜひ朝の空気の清々しさをお部屋に取り入れてみてはいかがでしょう。サイプレスの香りにまだ出会ったことがない方は、ラ・ボーテアロマサークルに参加してください。毎回天然の香りをご紹介しています。